3月11日。
多くの人にとって忘れられない日になったことと思います。
私たちスタッフは、あの日、それぞれの業務についており、私は石巻市不動町にあった事務所で事務作業をしていました。旧北上川沿いの事務所は、川の目の前のため、地震のあとは津波の警戒が必要な地域でした。経験したことのない大きな揺れと黒い水が吹き上がってくる液状化現象を目の当たりにして、これはただごとではないことが起きていることを直感しました。数分後には川底が見えるほど、川の水は引き、事務所にいたスタッフは高台に避難しました。そこからの記憶は津波が引いた後の保険業務の記憶です。スタッフとともに、お客様の無事を祈りながら捜索から始め、鑑定人の方、保険会社の方とお客様へ生活の再建に先立つものがいち早く届くよう、通電した地域に事務所を移し、業務に取り組んだのでした。失われた命と向き合い、何キロも続く瓦礫の山、自らの住まい、事務所の再建を平行して進めていくことは心身ともに容易なことではありませんでしたが、私たちを突き動かしたのは、地域の保険代理店としての強い使命感でした。
災害は忘れた頃にやってくると昔から言われていますが、現在は地震の他、昨今の異常気象から忘れる前にやってくることが定説になりつつあります。
また、このたびの福島県沖地震が東日本大震災の余震になるということから、今後も警戒、備えが必須となることは、どなたの目にも明らかなことですね。
お客様の安全・安心を守る地域の保険代理店として、東日本大震災を経験した保険代理店として、11年目からも万が一の時に、お役に立てることを目標に業務にまい進してまいります。